韓国、内申点稼ぎのボランティア活動?
ボランティア活動の話2
韓国は
ボランティア活動が盛んな印象がある。
자원봉사/チャウォンボンサ[自願奉仕]
お年寄りがゼッケンをつけて
歩道や中央分離帯の
清掃活動。
キリスト教やカトリック教徒の
生活が苦しい方への支援。
主婦の方の
多文化家庭への支援。
貧しい国家や病気で困っている人のための
募金活動。
地下鉄駅で切符売り場で使い方の案内をする学生。
#とんこ#が生活しながら
奉仕活動の光景を目にすることが多い。
特に学生の
ボランティアも多いので
関心していたのだが
それにしてもどうしてこんなに
学生ボランティアが盛んなのか?
学生のボランティアが多い理由
ことの発端は、勉強ができるだけでなく
社会に貢献できる人間の育成に力を入れる
アメリカの教育制度を見習って
ボランティア活動を取り入れたそうだが
学生時代の
ボランティア活動が
大学入試に大きく影響するシステムになっている。
高校生たちは受験の点数だけでは
大学入試を突破できないので
内申点稼ぎに夏休みや週末などを利用して
ボランティアを行うのである。
ボランティア活動の概要
学生たちは
インターネットサイトを検索し
ボランティアの仕事を探す。
ボランティア活動サイト - 現在は運営停止状態
➔ http://www.1365.go.kr/nanum/prtl/web/vols/volsMain.do
ボランティア募集団体が
このサイトに募集をかけ
ボランティア活動を希望する学生や一般人が
地域・分野・期間などで検索し応募する。
活動内容例
・農業の手伝い
・老人ホームでの介護補助や話し相手
・河川敷の清掃・市や国のキャンペーン活動
・障害者認識改善キャンペーン
・交通安全教育および違法広告除去
・迷子防止 他多数
活動時間と点数
小学生:10時間前後
中高生:20時間前後
例えば、ソウルの中学校基準
18時間以上で 8点
15~18時間で 7点
15時間未満で 6点
高校生(大学入試)
「随時募集、提示募集の一般選考の場合」
活動の内容ではなく時間数が反映される
高校3年間の奉仕活動時間数の
点数化、
満点が
20~30時間の大学もあれば
40~60時間の大学もある。
※奉仕活動を点数化しない大学もある。
「入学査定官選考の場合」※1
活動時間より内容や継続性等が重要となる。
※1 入学査定官(입학사정관)大学で他の行政組織から独立した職務として入学に関する業務のみを行う専門家。入学査定官制度に基づいて大学の新入生を選抜する業務を担当。学業成績だけでなく、素質と経験、成長、環境、潜在力等を総合的に評価して選抜する制度である。アメリカと日本では既に広く行われている。入学査定官は、学生の成績だけでなく、個々の特徴を評価するために直接高校を訪ね歩いて学生を発掘する業務も行っている。
問題点
アメリカを参考に始めた奉仕活動であるが
その中身は違うという。
アメリカでは市長やその地域で有名な人が
ボランティア活動を行った学生を
大学に推薦するという。
つまり、奉仕活動をしたからといって
誰もが大学に入試に有利になるというわけではないそうだ。
ボランティアは時間数以上に
活動内容が大切であり、
大学入試の内申点かせぎに
時間数だけをこなしていては
本末転倒!
ある老人ホームが学生のボランティアを
拒否したという話がある。
点数稼ぎ目的で適当に仕事をされて
迷惑だった経緯があったのだろう。
義務的に奉仕活動をさせることに対して
賛否両論はあるだろう。
でも、たくさんの学生たちが
大切なことを学び
何かかけがえのないものを得ることも多いんだろうなぁ~。
韓国の学生は学校と塾と奉仕活動活動で忙しい。
「学生の間は日本の学生の方が
楽しそうに見える」
とナマケモノが言っていた。
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