韓国、漢方薬剤師が減ったわけって?
#とんこ#の
義父は
薬剤師(약사/ヤクサ)。
「西洋の薬」も
「漢方」も処方できる。
正確には
韓国では
「漢方」ではなくて
「韓方」と書く。
※韓方とは中国から入ってきた漢方が
韓国で独自に進化したもの。
韓方の豆知識
韓国では
中国の漢方を
漢薬(ハニャ
ク)、
漢方(ハンバン)
韓国の漢方を
韓薬(ハニャ
ク)、
韓方(ハンバン)と呼ぶ。
韓方(한약/ハニャク[韓薬])「韓」「漢」も韓国語では
「ハン」と読むため
漢薬も韓薬も同じ発音ハニャクである。
液体タイプは効果が高いが
持ち運びや保管に不便である。
薬によっては同じ成分でも
飲むときの韓薬の温度によって
効果が変わるものもある。
例えば、ぬるい状態で飲むと効果があるが
熱くして飲むと毒になるなど。
一度、そういう種類のものを
服用したことがある#とんこ#。
そのときは冷蔵保管していたため
電子レンジで少し温めて飲むよう
義父から指示されたが
絶対熱くしないように言われていた。
味は一般的には苦い場合が多く
#とんこ#には毎日飲むのはきつい。
飲みやすいと感じたら
「症状と韓方が合っている」
といわれているようだが
果たしてどうだろう(笑)
粒子タイプは持ち運びに便利で飲み易いが
少し効果は落ちる。
この粒子タイプは昔、
いつでも水さえあれば
簡単に服用できるようにと
日本で発明され
韓国に入って来た方法だそうですよ!
液体タイプなんていちいち持ち運べないですからね。
ところで、
韓方とはどんな薬だと思いますか?
実は、
韓方薬は
直接病気を治しません。
西洋の薬は病気や症状の原因に
直に働きかけて治療するのに対し
韓方薬は
体質改善が目的である。
よって、薬とは言うものの
西洋の薬には
副作用があるが
韓方には
副作用が少ない。
※もちろん処方を間違えると×!
どちらかといえば
食べ物に近い感覚だろうか?
例えば、
ある症状を治すためには
体内のばい菌を殺さなければならないが
それを効率よくするためには
身体が温かくなければならないとする。
そういうとき、冷え性の人は
西洋の薬の効果も出にくい。
韓方で下半身に熱を持たせ
体質改善すれば
西洋の薬も効きやすいし
自然治癒もしやすいわけである。
韓方薬剤師が減ったわけ
昔
義父の時代の
薬剤師は大学で
韓方と
西洋薬の両方を学んだ。
よって町には両方を扱う薬局が多かったが
現在の
若い薬剤師は
韓方を扱えないという。
韓国ではその昔、
韓方医と
薬剤師のどちらでも
韓方の処方ができた。
しかし、
韓方医は
自分たちの
医院の利益が減るということで
薬剤師が
薬局で
韓方を扱うことを
非常に嫌がったのである。
そして今から20年ほど前
「もう、薬剤師が韓方を扱うのは禁止だ!」
と、
韓方医が言い出した。
「それはおかしいだろう!」
と、
韓方薬剤師。
「じゃあ、試験を現役薬剤師に実施する!
合格した者だけ扱うのを許す!」
このような流れで
ナマケモノ(韓国人の夫)の
父親も
ナマケモノが高校生のときだったか、
試験をうけたのである。
十数年も現役で
薬剤師をしてきたのに
いまさらの
韓方の試験である。
合格した
義父は今でも
薬局で
韓方を扱っているが
試験に落ちた
韓方薬剤師だけでなく
その時期以降に大学を卒業し
薬剤師になった若者たちは
無条件
韓方を扱えなくなってしまった。
最近は
韓方を扱う薬局が減ったため
薬局でも
韓方を扱う所があるという事実を
知らない
韓国人もいるらしい。
そのため、
義父の薬局でも
売り上げが大幅に減ってしまった。
今現役の
年配の
薬剤師が引退してしまうと
韓国には
韓方を扱える
薬剤師がいなくなり
薬局では
韓方の購入ができなくなってしまう。
韓方の威力
韓国では
西洋医学の医者は
韓方の効果を信じていないし
それを嫌う医者も多い。
しかし、過去記事にも書いたとおり
#とんこ#夫婦は
韓方の威力を知っている。
西洋の薬でなかなか治らなかった症状も
義父が処方してくれた
韓方で改善したケースがあまりに多い。
「日本では東洋医学と西洋医学の両方を
治療に取り入れる病院があると聞くのに
韓国ではそれができない」
以前
義父がこんなことを言った。
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