韓国、家系図を管理するための事務所があるの！？
掲載 : 2013.05.12
金(キム)、朴(パク)、崔(チェ)、李(イ)…
漢字の字体や読み方の違いも計算すれば
約27万種類ある日本に対し
韓国は約250種類くらいだそうだ。
そういうわけで、キムさんなんて
町のあちこちいたるところに存在する。
じゃあ、どこのキムさんだか
分からないと思うのだが
両班(양반/ヤンバン)の家系は
必ずしもそうではないらしい。
※両班：昔の貴族階級
先日、町を歩いていてこんなのを見つけた↓
慶州李氏大田広域市花樹会館
경주이씨 대전광역시 화수회관
と看板に書いてある。
これが何かというと、
本籍が慶州の李(イ)さん親族が
何百年前から続いてきた
家系図を管理している事務所である。
実は、ナマケモノの家系も
親族が毎年お金を出し合い、
このような事務所を借りて
代表者が先祖代々の家系図の管理と墓守を行っている。
以前、秋夕の墓参りの話を記事にしたが
そのときナマケモノの祖父の祖母のお墓までお参りした。
参照記事↓
➔ 墓参り1 ～個人墓地編～
直系でないのでこの程度までだったが
直系ならもっとさかのぼって墓参りする。
これだけの数のお墓の管理をするためには
それなりに費用と時間と手間がかかる。
本当に由緒ある両班一族の場合、
その一族の代表者は職業を持たず
親族から年に徴収するお金で生活し
それらの管理だけを行う人もいると聞いた。
話には聞いていたが
実際にそういう事務所を
町で見つけたのは初めてだった。
ちなみに家系図を持つ家だとして
必ず両班であるということにはならない。
昔、一部の両班が生活のために
家系図を売るしかなかった時代もあり
その結果、家系図を買った人が
両班を名乗りだした経緯もあるからである。
また、両班の中にも由緒ある家門と
普通の家門があり両班だからとて一律にすごいわけではない。
韓国の俳優リュ・シウォンの家門は
両班の中でもものすごく由緒ある家門。
彼の先祖は
朝鮮時代の右議政(우의정/ウイジョン)で
リュ・ソンリョン(류성룡)といい
宮中のトップクラスの高官である。
韓国の現代の1,0ウォン(約0円)札に描かれている
イ・ファンという人物の弟子である。
そして。リュ・ソンリョンが
登用に長けた人物であり
彼が登用した人材たちが国家を救ったとも言う。
リュ・シウォンの一族の家屋は昔のまま
現代も保存されており
両班の血が途絶えることなく守られている。
ナマケモノの先祖は
9世紀の統一新羅時代の学者で
中学校の歴史の教科書にも出てくる
超有名人物だと聞いた。(
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