韓国に住みながら感じる日本

ある韓国人がインターネット掲示板に
このような内容を上げたことがある。

「アメリカのドラマには専門性が
　日本のドラマには教訓があるが
　韓国のドラマには恋愛しかない」

#ナマケモノ(韓国人の夫)#も
そう感じるんだろう、
早速#とんこ#に教えてくれたのだが
なるほどな～と思う。

確かに、

アメリカのドラマは
主人公たちが
医療モノは医療行為に全力を注ぎ
刑事モノは事件解決に全力を注ぎ

日本のドラマは
視聴者に
医療モノでも教訓を与え
刑事モノでも教訓を与え

韓国のドラマは
医療モノでも恋愛を中心に展開し
刑事モノでも恋愛を中心に展開する。

概ね当たっていておっもしろい視点だなあ～と思う。( ´艸｀)ﾑﾌﾟﾌﾟ



１.ドラマ

韓国では昔から
「日本のドラマは'素材'が多様だ」と言われてきた。
※ただし日本映画はイマイチらしい

素材が多様とはどういうことか？

以前、#ナマケモノ#と
「息もできない夏」という
日本ドラマを見たとき
それを見ながら彼は「素材が変わっている」と言った。

[ドラマ内容]
離婚後300日問題と
無国籍問題をテーマにした内容で、
主人公は無国籍のため
就職もできず健康保険にも入れなず
人から「あなたは存在していないも同じ状態だ」と言われてしまう。

無戸籍に限っては
確かに日本でも「よくあるテーマ」
とは言いがたいけれど
こういった類をテーマに扱ったドラマはよくあること。

#とんこ#にしてみれば
特別珍しいという印象もなかった。

でも、彼が言いたかったのは

こういった素材をテーマにする
着眼点がおもしろいということ、
多方面からテーマを持ってくる
多様性のことだと思う。

そして、この手のドラマからは
当然教訓を得ることになる。

それに対して
韓国ドラマ（特に数年前）は
ワンパターンだったように思う。

交通事故、不治の病、記憶喪失、
兄弟間の恋愛、御曹司と貧しいヒロインとの身分違いの恋・・・

当初、#とんこ#は
恋愛中心の内容の中で
主人公に感情移入し
ハラハラドキドキしながら
それなりに面白く見たものの

多くの韓国ドラマを見ていくうちに
いつしかワンパターンに気づいて
飽きが出始めたのも事実で

日本ドラマの素材の多様性論は
あながち間違いとは言えないと思った。
※これは韓国ドラマがおもしろくない
という意味ではなく、素材の種類が少ないという意味。

#ナマケモノ#は
昔から日本のドラマを見てきたが

#とんこ#と結婚して
サスペンスやトリックものもよく見るようになった。

松本清張のけものみち、砂の器は彼のお気に入り。

韓国ではあまりサスペンスやトリックものがないそうで、
放送すればきっと視聴率も高いだろうと言う。

火曜サスペンスとか
土曜ワイド劇場の類を放送すれば
40~60代の女性が見るんじゃないかなあと#とんこ#も思う。

2.小説

ところで、日本は小説の内容も多彩で面白いものが多いと言う。

韓国には面白い小説はあまりなく、

#ナマケモノ#は昔、
「新宿鮫」など日本の小説を興味深く読んだそうだ。

3.漫画

また、漫画もしかり。
#ナマケモノ#が
「タッチ」「あしたのジョー」「ガンダム」を子供の頃見たときは
これは既に漫画の域ではなく
小説を読んでいるようだと衝撃を受けたという。

20～40年以上前の時代の漫画である。

もちろん、ここ数年は韓国にも
素材が変わった
面白いドラマが増えているし

#とんこ#自身、好きな韓国ドラマや映画が多いのも事実！

ただ、#とんこ#が
韓国人と結婚して初めて知ったことが

日本の漫画や小説、ドラマは
昔から本当に発想がユニークで
想像力とバラエティーに富んでいるということ。

幼いころから
日本で育ってきた#とんこ#には
それくらいのことは
何も珍しいことではないんだけれど、

韓国人の#ナマケモノ#から見れば
素材やストーリー性どれもが新鮮に映るのだと思う。

あ、ストーリー性で思い出した！

4.ゲーム

以前、韓国人のゲーム好きの男友達に
「何のゲームが好きか？」と聞いたことがある。

彼は日本のゲーム「龍が如く」と答えた。※1

※ゲーム「龍がごとく」の広告用動画

オンラインゲーム先進国の韓国、
グラフィックも美しく
スケールの大きなゲームが多いのに
なぜか日本のゲームを答えたのだ。

彼は言った。

「日本のゲームにはストーリーがある
　韓国のゲームにはそれがない」※2

ゲーム大国だった日本も
今やゲーム界は苦しい状況、

韓国オンラインゲームの台頭が著しく

今後日本のゲーム産業は
どうなるのだろうと感じていた矢先
彼の言葉は目から鱗だった。

確かに、日本のゲームには
テーマがあってストーリ性がある。
ゲームをしながら物語をみているような感じを覚える。

ゲーム形式や内容も多様だ。

#とんこ#は韓国に住みながら
日本の色（個性と多様性、発想力）を改めて感じることが多くなった。

マーケティング等
経営戦略などの課題はあるにしろ
日本もまだまだ捨てたもんじゃないな！！

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※1 極道の世界を描いたセガのゲーム。このゲームはまるで1本の映画を見ているようなよくできたストーリー。新宿歌舞伎町がモデルと推定されるが街がリアルに描かれており、サントリーや松屋、セイコーマート、ワタミなど実在する企業も存在する。実在する俳優もゲーム中もヤクザや刑事で出演。とんこ夫婦はYou Tubeで「龍が如く3」から順に誰かがプレーした動画を見ているがとにかく面白い。男性にはおススメ！
下記のキーワードで検索してご覧になれます。
「龍が如く3 さくさくプレイ Part1」
「龍が如く4 さくさくプレイ Part1」
「龍が如く5 夢、叶えし者 第一部：桐生一馬 Part 1」

※2 韓国のゲームにもストーリーがあるにはあるが、オンラインゲームの特性上ストーリー性の高いゲームを作るのが難しいので単純に日韓比較はできない。今後日本ゲーム産業もオンラインゲームに進出すればストーリー性は失われるかもしれない。