名前+이(イ)の使い方 2 ~理由と条件~
昨日のブログで
パッチムで終わる名前には
이(イ)をつけることがあると書いた。
例)
창민이오빠~
チャンミン兄さ~ん。
유리는 창민이를 좋아해.
ユリはチャンミンが好き。
※その他の例文は前回の記事参照↓
➔ 名前+이(イ)の使い方 1
今日はもう少し詳しく解説します!!
なぜ子音で終わる名前だけに이(イ)をつけるのか?
辞書にはパッチムで終わる名前に付き
語調を整えると説明がある。
語調の意味は辞書に
1.言葉や文章の調子、言葉つき
2.話すときの声の高さの変動、イントネーション、アクセント
と書いてあるが
ここでは
1番の意味で
言葉の調子を整えるということだ。
子音に母音をつけるという行為
つまり、語調を整える行為は
楽に発音するための習慣的な行為。
つまり、
「이(イ)」には、
名前を呼ぶときにつける
「
아(ア)/야(ヤ)」のような
「~ちゃん」や「~よ」といった
言葉としての何らかの
意味を含まず
ただ、
発音しやすいから使うのだ。
이を付けてもよい条件とは?
この이(イ)は上で説明したように
文章を楽に書くための行為ではなく
会話を楽にするための行為なので
文語表現というよりも口語表現のような感覚がある。
(考えてみれば、発音のための이なので当たり前か…)
よって、次のような
ちゃんとした文章を書くときは
「이(イ)」を書かない。
例)
창민은 인봉을 만나 2시간 가량 밀린 이야기를 나누었다. 그들 사이에 어색함은 전혀 없었다.
チャンミンはインボンに会って2時間ほど積もる話をした。彼らの間にぎこちなさは全くなかった。
○ 창민은 인봉을 만나…
× 창민이는 인봉을 만나…
#ナマケモノ(韓国人の夫)#が
小説では「이」を使ってない
と言うのもそういうことからだろう。
そういうことで、
国語の教科書に出てくる文章も
이(イ)は使わないのだろう。
でも、文章を書く場合でも
真面目な正式な文章ではなく
親しい相手に
手紙を書いたり
チャットしたりするような
話し言葉に近い書き方
くだけた書き方をする場合がありますね?
そういう文章を書くときに
「이」をつけることがあるそう。
そして、
話し手と聞き手や対象の人間関係の距離にも関係があるらしい!
효린
이언니(ヒョリニ オンニ)
ヒョリニ姉さんは問題ないけれど
효린
이선배(ヒョリニ ソンベ)
ヒョリニ先輩は一般的には使わず、
효린
이 씨(ヒョリ
ニ ッシ)
ヒョリニさんと
효린
이선생님(ヒョリニ ソンセンニ
ム)
ヒョリニ先生は
絶対使わないらしい。
これには
明確な定義はないので
#とんこ#の推測だが
先輩や
先生は社会的立場において
上下関係がはっきりしており
~さんは上下関係がなかったとしても
心理的距離がある相手や
仕事上の相手に使う
改まった敬称なので
이を付けないのではないだろうか。
それに対して
「姉さん」や
「兄さん」は
年齢による上下関係はあるものの
プライベートにおける関係であり
フレンドリーで
心理的距離が近い。
だから이をつけてもOKのようだ。
また、大人が子供のことを語るときは
普通
이をつけることが多い。
ただし、
先生や上司など敬意をもつべき人の
子供のことについて話すとき
아드님(アドゥニム/息子さん)
따님(ッタニム/娘さん)
と敬語表現で持ち上げて話し
이をつけて言わないらしい。
そういうことで、
過去記事↓
➔ 連絡帳のコメントで学ぶ韓国語!
にあるように、
保育園の先生が園児の名前に이をつけ
連絡帳にコメントを書く行為は
①先生と園児と親という距離感
②小説や説明文、作文のような
完全な文語体の文章ではないこと
ということで「이」をつけているようだ。
発音しやすくするためとは言え
パッチム(子音)で終わる名前なら
何でもかんでも
いつでもどこでも
이をつけていいのではないということですね~。
ちなみに、
이は使わなくても全く問題はないので
使用法がよく分からない人は
使わないようにすればOKです。
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